セブ日本人補習授業校 元校長  田中 研吾さん

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セブ在住14年。20年前に日本にて国際結婚。自身で会社を起業、経営。4人の子どもの父親。校長先生ってどんな人!?


 

Q:田中さんはどういった経緯で校長になられたのですか?

田中:僕の子どもが補習校に通っていまして、PTA役員として関わり始めたのがきっかけです。それから校長になって4年が経ちます。だから、もう10年くらいは補習校に関わっていることになりますね。

Q:子どもさんを補習校に通わせている理由はなんですか?

田中:うちは国際結婚でね、一番上の子が4歳の時にセブに来ました。子どもが小さいうちからこっちにいるので、子どもたちはセブで育ち、現地の学校に通って、日本語をほとんど使わない生活をしています。日本人の血が混ざっている彼らに、なんて言うのかな、“血のルーツ”みたいなものを知ってほしくて、それで補習校に通わせているんです。同じ日本人の血の流れる仲間と、補習校での授業や行事、遊びを通して普段の生活では味わえない“日本”というものを感じてもらいたい。知ってもらいたい。そう思っています。

Q:セブの補習校の現状をどうお考えですか?

田中:補習校の児童数は年々増えています。そのうち、半数が駐在員のお子さん、半数がセブにベースを置いて生活しているご家庭のお子さんです。いずれ日本に帰ることが前提の子と、セブをベースとする子が半々ということです。人数が増えているのだから補習校ではなく、日本人学校にしたらどうかというお話もありますが、国際化社会が進み、各家庭のニーズが多様化している今、補習校としてたくさんの人を受け入れ、日本とセブ、日本と海外をつなぐ国際交流の広い窓口になれるのではないかと思っています。求められる補習校の在り方も変化していることを感じますね。

2007年10月号掲載